お知らせ
[1/31, 2022] ワークショップ情報を更新しました。
[12/22, 2021] 参加申し込み受付を開始しました。特別ゲスト情報を更新しました。
[12/1, 2021] ウェブサイトオープン
はじめに
ビッグデータや人工知能(AI)の登場により、膨大な情報が日常生活のさまざまな場面で活用されるようになりました。さらに、スマートフォンなどの個人情報端末の発展と普及により、様々なデータを取得・活用できるようになりました。また、SNSの普及により、物理的な世界だけでなく、サイバーな世界でも人と人とのつながりが加速しています。今や繋がっていないものはほとんどなく、社会の様々な繋がりとその相互作用から日々新しい価値が生み出されています。このような中、私たちは2019年からこの社会における「繋がり」と「データ」によるイノベーションの創出を目指し、国際シンポジウムを開催してきました。
第1回を東京、第2回を島根県出雲市、第3回を熊本県人吉市で開催する中、産業・学術・市民生活において地域経済を支えること、そして地域に眠っている多様なリソースを活かすことがイノベーションの源泉であるという共通理解が育まれてきました。今年度の第4回シンポジウムは、これらの経緯を踏まえ、これからの地域創生・コミュニティ創出に資する新たなソリューションをともに考え、生み出す機会にしたいと考えています
今年度のテーマは「楽しさとファンの融合による地域コミュニティイノベーション」です。和歌山県白浜町・田辺市をフィールドに、地域/コミュニティの社会イノベーション創出のための「楽しさ(fun)」とその地域/コミュニティの「ファン(fan)」を作り、巻き込んでいく力について、皆さまと一緒に議論していきたいと考えています。
本シンポジウムが、地域イノベーションについて共に考え、行動する新たなきっかけとなることを願っています。
特別ゲスト
Lakhmi C. Jain教授 Jain, PhD, Dr H.C., ME, BE(Hons), Fellow (Engineers Australia), リバプール・ホープ大学およびアラド大学に在籍。以前は、シドニー工科大学、キャンベラ大学、ボーンマス大学に在籍。人工知能のパラダイムと、複雑なシステム、セキュリティ、e-education、e-healthcare、無人飛行体、インテリジェント・エージェントなどへの応用に関心を持っている。
出版、知識交換、協力、チーム編成の機会を専門家のコミュニティに提供するために、KESインターナショナルを設立。世界中の大学や企業から集まった約5,000人の研究者が参加するKESは、国際的な協力を促進し、教育と研究に相乗効果をもたらしている。
堂前 宣夫
株式会社良品計画 代表取締役社長(兼)執行役員
マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパンを経て、1998年9月株式会社ファーストリテイリングに入社。同年11月に同社取締役へ就任。同社上席執行役員や、株式会社ディー・エヌ・エー社外取締役及びマネックスグループ株式会社社外取締役(現任)を歴任し2019年2月に良品計画へ入社。上席執行役員営業本部長として情報システム部、流通推進部、商品計画部を管掌する。同年5月、同社専務取締役に就任。2021年9月から同社代表取締役社長となる。
東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻教授。1995年、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(博士(工学))。その後、大阪大学助手、筑波大学大学院ビジネス科学研究科准教授を経て、現職。人工知能学をバックグラウンドとし、2000年にチャンス発見学を創始し60余件の国内外の会議を主催するなどの活動により、データからの価値創成手法を開発し産民学に提供してきた。 その発展として2013年よりデータジャケット及びデータ利活用方法検討手法Innovators Marketplace on Data Jackets(IMDJ)を創出し、創造的なデータ連結によりデータ利活用を進化させる共創の場としてデータ市場を設計する観点から学際・国際・産民学の三次元連携を発展させてきた。IMDJは2014年以来、国外では台湾、中国、インドにおける計7大学での実施指導、国内では経済産業省、国土交通省、横浜市、渋谷区等の公官庁および繊維、食品、金融、不動産、印刷、IT、AI応用ビジネスなどの産業界、医療などに拡大して実験と実装を行い、消費財や株式の市場動向や地震活動の変化の説明、レーザー加工やスポーツコーチの支援技術など多領域での成果を得た。これらの成果は、データジャケットがデータ社会推進協議会のデータカタログに導入される成果にも派生した。 オープンイノベーション推進機構等の学内組織でもパイロットとして多企業連携による地域の再価値化を手掛け、内閣官房における感染症拡大シミュレーションにも適用してデータの連携、利活用、設計の技術を導入し続けている。
桐明 祐治
和歌山県 企画部 企画政策局 情報政策課長
2013年に総務省入省。地方公共団体向けの補助金制度の企画・運用に従事した後、内閣官房国土強靱化推進室に出向。その後放送法に基づく放送事業者の指導監督等を担当し、2019年7月に現職へ出向。和歌山県の情報政策全般及びワーケーション推進に尽力。またワーケーション自治体協議会(WAJ)の運営も担当。2020年より観光庁「新たな旅のスタイル検討委員会」委員。福岡県八女市出身。
岡田 信一郎
南紀白浜エアポート 代表取締役社長
京都大学大学院工学研究科修了。フルブライト奨学生としてコロンビア大学ビジネススクールMBA課程を修了。日本道路公団、外資系コンサルティング会社、外資系投資銀行、経営共創基盤にて経営コンサルティング・投資・経営に従事する。南紀白浜エアポートでは「空港型地方創生」のコンセプトを掲げ地域活性化と空港事業再生に携わる。経営共創基盤 共同経営者マネージングディレクター、日本PFIPPP協会シニアアドバイザー。
山本 雅史
株式会社アワーズ 代表取締役社長
ジャイアントパンダをはじめとする、140種1,400頭の動物が暮らすテーマパーク「和歌山 アドベンチャーワールド」を運営する企業、株式会社アワーズの3代目経営者。2015年に経営を引き継ぎ、「こころでときを創るSmileカンパニー」という企業理念をもとに、人を大切にする「理念経営」を実践。理念浸透の一環として手掛けた新社屋が、第31回日経ニューオフィス賞にて「近畿ニューオフィス推進賞」を受賞した。同施設は世界最大の旅行口コミサイト、トリップアドバイザー「旅好きが選ぶ!日本の動物園・水族館ランキング2018」で1位を記録。累計入園者数は4,000万人を超える。
田中 正宏
株式会社ウフル 執行役員
2003年 東京外国語大学大学院修了。同年、株式会社ブックデザイン入社。チーフディレクター職、チーフデザイナー職として、組織運営や人事・教育と共に、企画・制作活動を通じて各社の事業課題解決に取り組む。2008年 株式会社COCONを設立。大手上場企業からスタートアップベンチャーまで幅広くサービス立ち上げ/リブランディングのコンサルティングを行うほか、データドリブンなマーケティング支援、インフォメーション・アーキテクトとしてのUI設計など多数従事。2014年事業譲渡に伴いウフルに参画。事業本部長を経て現職
中田 力也
株式会社白浜館 代表取締役
1995年アメリカ合衆国ヒューロン大学を卒業後株式会社天山閣に入社。1999年には同社の営業部長に就任。2004年からは天山閣株式会社、関西開発株式会社、関西観光株式会社、株式会社白浜館の4社で取締役を務める。2005年株式会社白浜館にて代表取締役に就任。これまでに日本旅行和歌山支部長、全旅連青年部近畿支部出向役員・JR和歌山支部長、国観連近畿支部役員・近旅連副支部長、農協観光副支部長・白浜温泉旅館協同組合理事、白浜温泉旅館協同組合理事長といった数々の要職を歴任し、和歌山県及び白浜町の観光活性化に尽力している
近藤 早映
三重大学大学院工学研究科建築学専攻 准教授
東京大学先端科学技術研究センター 客員研究員
東京大学大学院工学研究科博士後期課程を修了後、JR東海コンサルタンツ建築設計部及び東京大学先端科学技術研究センター特任助教を経て現職。一級建築士。代表設計作品は愛知万博JR東海リニア館。近年は、まち づくりの一環としての空き家リノベーションに携わる。専門は市民協働や交流の拠点づくり、公共施設のファシリティマネジメント、リビングラボ、公共空間の利活用。
橘 知志
アビームコンサルティング株式会社
執行役員 プリンシパル
デジタルテクノロジービジネスユニット
DXIセクター長
メーカー系SI会社を経て、アビームコンサルティングに入社。製造業におけるデジタル技術やデータを活用したDX領域における新規事業開発、新ビジネス・新サービス企画、プラットフォーム構築やグローバルIoTプロジェクト支援等を多数実施。これまで、製造業、卸売業、流通・サービス業、通信業、金融業、公共など、様々な業界の多くの企業を対象に、戦略、新規事業、業務改革、システム構築、IT運用に関するコンサルティングを経験。また、アビームコンサルティングのデジタル領域を立ち上げ時から主導。
田上 雅人
株式会社たがみ代表取締役
南紀みらい(株)取締役
田辺観光協会副会長
1944年に創業し米穀販売を行っていたマルタ精米所を継承・発展させ、2013年からは株式会社たがみとして農業事業にも参入する。地域課題と向き合いながら耕作放棄地や後継者不足改善の一翼を担う。2020年にはソフトバンク株式会社とIOT事業を開始する等、農業という側面から地域発の先進的な取り組みを行っている。また、和歌山県や田辺市の商工会議所や観光協会の要職を歴任。2009年度田辺・弁慶映画祭の主催や、2009年-2012年度南紀田辺ビーチサイドドルフィンイルカふれあい事業実行委員長を努めるなど、和歌山県や田辺市の魅力発信へ尽力し続けている。
玉井 常貴
農業法人 株式会社 秋津野代表取締役会長
農業法人 株式会社 きてら(直売所)相談役
株式会社秋津野ゆい 代表取締役社長
一般社団法人ふるさと未来への挑戦 副代表理事
NTT西日本に在勤中より、上秋津の地域づくりに参画し、農業集落排水事業、農村環境改善センターの設置、秋津野塾の創立等に深く関わる。1999年に農家や住民が持ち込む地域内の産物にこだわりながら、都市と農村の出合いの場・交流の場の提供を行っていくことを目的とした秋津野直販所きてらの設立に尽力する。2005年、地元にある柑橘を大切にし消費者に本物を届けたいという想いを実現するため、俺ん家倶楽部を設立する。2019年からは農業法人株式会社秋津野の会長として農と地域資源を活かし、グリーンツーリズムで都市と農村の交流を推進することや、株式会社株式会社秋津野ゆいの社長としてスマート農業実現に向けた取り組みを行う等、田辺市秋津野地域の農業発展に長年尽力し続けている。
遠藤 美菜子
共同印刷株式会社 トータルソリューションオフィス
大学卒業後、Web制作会社でディレクターとして企業のWebプロモーションに携わる。その後税理士事務所勤務を経て、2014年共同印刷へ入社。営業、企画開発などに携わり、現在は企業や自治体、教育機関と講師をつなぐマッチングサイト「Waccas(ワッカス)」の運営・販路開拓業務をはじめとする新規事業開発業務に従事。
黒柳 洋子
株式会社趣味なび エシカル消費推進部部長
大学卒業後、大手印刷会社に入社。営業や販促企画に13年従事したのち、健康食品・化粧品通販会社勤務を経て、2018年より(株)趣味なびに参画。全国15,000の趣味のお教室ネットワークを活用した販促・PR支援の営業として活動する傍ら、2019年12月にエシカル消費推進部を発足し、「趣味の体験」をきっかけとしたエシカル消費の啓蒙・推進に取り組んでいる。
榎本 将明
Re-barrack Interiorオーナー
1977年田辺市生まれ。大学卒業後、インテリア商社勤務の後、2003年(有)榎本家具店入社。創業1910年(明治43年)の老舗家具店の4代目。2009年、自社の古い家具工場を再生した家具&ライフスタイルショップ「re-barrack」をオープン。2018年、異業種ユニット「BokuMoku」を結成、その代表も務め、「スギノアカネトラカミキリ」の食害によって商品価値が損なわれた虫食い材(あかね材)を美しい家具へと変身させ、熊野の林業に新たな価値を生み出している。
プログラム
2月12日(土)
1日目 | |
13:30 | 開場 |
14:00 |
[14:00-14:15] 開会の言葉 東京大学 国際オープンイノベーション機構 関西大学 ソシオネットワーク戦略研究機構 |
14:15 |
[14:15-15:15] 基調講演(日英同時通訳) パンデミック時の社会貢献について Lakhmi C. Jain教授 |
15:15 | Coffee Break |
15:30 |
[15:30-17:30] パネルディスカッション(日英同時通訳) 楽しさとファンの融合による地域コミュニティイノベーション
|
17:30 | Coffee Break |
17:45 |
[17:45-18:25] 表彰講演(日英同時通訳) Literacies for Data Federative Innovations 大澤 幸生(東京大学)
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18:25 |
[18:25-18:30] 閉会の言葉 |
19:00 |
[19:00-21:00] バンケット(夕食会・有料) |
21:00 | 1日目閉会 |
同時開催ワークショップ(2月12日(土))
地域の魅力を発見・発信!「エシカル消費体感ワークショップ」
テーマ①『泥を活用した赤ちゃんから使えるヒーリングクレイ』
【講師】鈴木佳美
(ナチュラルコネクトライフ)
地球の恵みであるクレイ(泥)を活用してサーキュレーションを体感。 赤ちゃんから使える安全性の高いヒーリングクレイ(粉末状の粘土)を使って石鹸などを作るワークショップです。 毎日の生活のなかで、無理なく環境によい暮らしを実現するヒントを提供します。 和歌山ならではの自然素材を使用して、世界に一つの作品をつくりませんか?? お子さま連れのファミリーや学生さんも大歓迎です!
- 日時:2月12日(土)15時〜
- 場所:ホテルシーモア内
- 参加方法:当日先着順で受付
テーマ②『あかね材(虫食い材)を使ったお箸作り』
【講師】榎本将明
(BokuMoku代表
Re-barrack Interiorオーナー)
虫食いによって価値が損なわれてしまう木材「あかね材」。あかね材の「虫食い部分」を隠すのではなく、木が持っている個性の一つ、いわば“デザイン”として捉えなおす。それを使ってお箸を作ることを通じて、循環する資源や熊野の自然と向き合うことができるワークショップです。
- 日時:2月12日(土)15時〜
- 場所:ホテルシーモア内
- 参加方法:当日先着順で受付
2月13日(日)
2日目 | |
8:30 | 開場 |
9:00 |
[9:00-9:05] 開会の言葉 早矢仕晃章(東京大学) |
9:05 |
[9:05-10:20] 企業講演(日本語)
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10:20 | Coffee Break |
10:30 |
[10:30-12:30] パネルディスカッション(日本語) 和歌山地域での取り組み及び全国における地域ビジネス事例紹介
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12:30 |
[12:30-12:40] 講評 |
12:40 |
[12:40-12:45] 閉会の言葉 |
12:45 | 閉会 |
会場案内
現地会場
SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE(ホテルシーモア)(住所)
〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町 1821
オンライン会場(Zoom ウェビナー)
2022年 2月12日 14:00-18:30
2022年 2月13日 9:00-12:45
参加費
無料
※オンライン、現地どちらの参加形態においても事前の参加登録が必要です。
こちらから参加登録をお願いします。
NOTE
感染予防に関するガイドライン
新型コロナウイルス(COVID-19)とその影響が続いております。本シンポジウムでは、参加者全員の健康と安全を守るため、ハイブリッド開催(ウェビナー(zoomを用いたオンライン会議)及び少人数による現地開催)とさせていただきます。本措置により、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけすることをお詫び申し上げますとともに、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。